一級建築士試験とは?受験資格・試験の流れ・費用・難易度をすべて解説
「一級建築士、取りたいとは思ってるけど、何から調べればいいかわからない」
そう感じたことはありませんか?
受験資格の条件、学科と製図の2段階構成、資格学校の費用、合格までの年数…
調べ始めると情報が多すぎて、どこを読めばいいのか迷ってしまいます
この記事では、一級建築士試験の全体像をひとつの記事で把握できるよう、受験資格・試験の流れ・費用・合格率・スケジュールを体系的に整理しました
読み終えたとき、「自分がいつ・どう動けばいいか」のイメージが持てる状態を目指しています
まずは5分、一緒に整理していきましょう
- 一級建築士の受験資格と令和2年改正による緩和内容
- 学科・製図の2段階試験の仕組みとスケジュール
- 受験から免許取得までにかかる費用の全体像
- 2025年度の合格率(学科16.5%・製図35.0%)と合格までの期間
一級建築士とはどんな資格か
一級建築士は、建築物の設計・工事監理を行うための国家資格で、国土交通省が所管しています
二級建築士との大きな違いは、設計できる建物の規模に制限がないことです
| 一級建築士 | 二級建築士 | |
|---|---|---|
| 設計できる建物 | 制限なし(大規模建築物も可) | 一定規模以下に限定 |
| 資格の難易度 | 国家資格の中でも最難関クラス | 一級と比較して取得しやすい |
| 資格を持つ人数(2025年時点) | 約38万人 | 約80万人 |
高層ビル・大規模商業施設・病院・公共施設など、社会のインフラを支える建物を設計するためには一級建築士の資格が必要です
建設業界で本格的にキャリアを築くうえで、持っているか否かで仕事の幅が大きく変わります
受験資格(令和2年改正後)
令和2年(2020年)3月の建築士法改正により、受験資格の要件が大幅に緩和されました
改正前は試験を受けるために実務経験が必要でしたが、改正後は免許の登録時までに実務経験を積めばよいという形に変わりました
現行の受験資格(主なケース)
| 学歴・資格 | 受験資格 | 免許登録要件 |
|---|---|---|
| 大学(4年制)指定学科卒 | 卒業直後から受験可 | 卒業後2年以上の実務経験 |
| 短期大学・高専 指定学科卒 | 卒業直後から受験可 | 卒業後3〜4年の実務経験(課程による) |
| 二級建築士 | 取得直後から受験可 | 4年以上の実務経験 |
| 建築設備士 | 取得直後から受験可 | 4年以上の実務経験 |
※指定学科には建築学科・土木工学科などが含まれます。詳細は建築技術教育普及センター公式サイトをご確認ください
ポイント:学科合格の有効期限が5年に延長
改正前は学科試験合格の有効期限が3年でしたが、改正後は5年に延長されました
これにより、学科試験に合格してから製図試験に5回チャレンジできます(改正前は3回)
製図試験に落ちても焦らず再挑戦できる環境が整ったのは、受験生にとって大きなメリットです
試験の全体的な流れ
一級建築士試験は、学科試験(一次)と設計製図試験(二次)の2段階構成です
学科試験の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験科目 | 計画・環境設備・法規・構造・施工(5科目) |
| 配点 | 125点満点(法規30点、構造30点、施工25点、計画20点、環境設備20点) |
| 試験時間 | 午前2時間(計画・環境設備)、午後3時間(法規・構造・施工) |
| 合格基準 | 合格基準点目安90点(難易度により変動あり、2025年度は88点)かつ各科目の合格基準点以上 |
設計製図試験の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 課題 | 毎年7月に発表(例:集合住宅、複合施設など) |
| 試験時間 | 6時間30分(1日で完結) |
| 評価方法 | ランク制(ランクⅠが合格) |
| 合格率 | 2025年度:35.0% |
費用の全体像
一級建築士の取得にかかる費用を把握しておきましょう。
受験にかかる直接費用
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 受験手数料 | 17,000円(非課税)+事務手続き手数料 |
| 法令集(学科試験用) | 3,000〜4,000円 |
| 参考書・問題集(独学の場合) | 20,000〜50,000円 |
| 資格学校(通学の場合) | 50万〜100万円程度 |
| 資格学校(通信・オンラインの場合) | 10万〜25万円程度 |
免許取得にかかる費用
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 合格後の免許申請料 | 28,400円 |
| 建築士会への入会費 | 数万円(任意・都道府県による) |
資格学校に通う場合、学科から製図まで合計で100万円前後かかることも珍しくありません
一方、独学であれば5万〜10万円程度に抑えることも可能です
合格率の現実
2025年度(令和7年度)の実績
| 試験 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 学科試験 | 27,489人 | 4,529人 | 16.5% |
| 設計製図試験 | 11,381人 | 3,988人 | 35.0% |
| 総合(ストレート合格ベース) | — | — | 約11.4% |
合格率だけを見ると「難しすぎる」と感じるかもしれません
しかし合格者の多くは、特別な才能があったのではなく、正しい戦略で継続的に学習した人たちです
試験スケジュール(目安)
| 時期 | イベント |
|---|---|
| 1月〜3月 | 試験対策の本格スタート(学科) |
| 4月 | 受験申込受付 |
| 7月 | 学科試験 |
| 7月下旬 | 設計製図試験の課題発表 |
| 9月 | 学科試験 合格発表 |
| 10月 | 設計製図試験 |
| 12月 | 設計製図試験 合格発表 |
「合格までの期間」はどれくらい?
| 条件 | 目安 |
|---|---|
| 建築系学科卒・実務経験あり | 1〜3年 |
| 建築系学科卒・実務経験浅い | 2〜4年 |
| 二級建築士取得済み | 2〜4年 |
| 非建築系出身 | 3〜5年以上 |
学科と製図を1年ずつ分けて準備するという戦略も有効です
まずは学科合格を最初のゴールに設定することをお勧めします
まとめ
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 資格の特徴 | 設計できる建物の規模に制限なし。建築業界の最上位資格 |
| 受験資格 | 令和2年改正で緩和。指定学科卒・二級建築士取得後、実務経験なしで受験可 |
| 試験構成 | 学科(7月)+製図(10月)の2段階。学科合格有効期限は5年 |
| 費用 | 独学5〜10万円、資格学校通学50〜100万円程度 |
| 合格率 | 学科16.5%、製図35.0%(2025年度) |
| 合格まで | 建築系学科卒で1〜3年が目安 |
試験制度を理解したら、次は「自分はどの道で合格を目指すか」を考えましょう
独学?資格学校?オンライン講座?学科試験を重点的に?製図も並行して準備?
一人ひとりの状況(仕事の忙しさ、費用、学習歴)によって、最適な戦略は異なります
このブログでは、あなたが遠回りせずに合格できるよう、具体的なロードマップや勉強法を発信しています
ぜひ他の記事も参考にしながら、自分だけの合格戦略を一緒に考えていきましょう
※この記事の情報は2026年3月時点のものです。受験資格・試験日程・手数料等は変更される場合があります。最新情報は建築技術教育普及センター公式サイトでご確認ください

