【社会人向け】一級建築士製図試験の最短合格ロードマップ

学科試験突破できた!製図試験の効果的な勉強法が知りたい!

過年度生もたくさんいるけど、独学でも合格できるかな?

資格学校の特徴がよく分からなくて選べない…
こんな疑問にお答えします。
わたしはこの試験に挫折した経験があります。
10年越しのリベンジを決意し、令和6年に製図試験に合格することができました。
それは正しい勉強法を継続することができた結果だと思っています。
この記事では、難関試験に合格するという目的を達成するためにすべきことをまとめました。
- 製図試験のための準備
- 製図試験の学習方法
- 製図試験の採点
- 過年度生との戦い方
建築界で最高峰の資格合格を効率良くつかみ取ってください!
わたしが実践した初受験でも過年度生と同じステージで戦うための戦略はこちらです▽

【概要】一級建築士製図試験とはどんな相手?

明確な合格ラインが毎年分からないブラックボックス化された試験です。
減点方式のため、1発アウト回避が最重要となります。
まず、国交省より公表されている採点結果の区分です。
初めてみた時、曖昧な表現だと思いました。
これだけでは「どこが減点項目だったのか?」が分かりません。
課題の採点ポイントは、毎年試験元より公表されます。
しかし、
- 未完成図
- 法令違反
- 主要室の欠落
など、ランクⅣとなる1発アウトの項目もある一方で
- 利用者と管理者の動線交差
- 一部防火設備書き忘れ
- 面積計算ミス
などは、試験の難易度によっては1発アウトにならず大減点で済む場合があります。
製図試験は相対評価で、年によって減点項目が変わります。
本質は、たった1つの重大ミスが致命傷になる、失敗の許されない試験だという点です。
【製図試験】最短合格のためにやること

最短合格のためにやることは、以下の6Stepです。

勉強の方向性が大事だよ
【Step1】必要最低限の製図道具を準備
準備する製図道具は必要最低限でスタートすることをおすすめします。
- 試験会場によって道具を置くスペースが限られる場合がある
- 道具を探す時間や持ち替える手間がもったいない
- 作図を進めると欲しいものが増えていく
わたしは製図試験を一度スルーしています。
そのため、情報収集をして色々な道具を試しました。
でも、買ったけど一度しか使わなかったものもたくさんあります。
道具を買うことで、
- 負担が減る
- 作図時間が短くなる
- 図面の仕上がりが上がる
という効果を発揮するアイテムを増やしていきましょう。
製図用具と平行定規(製図板)について、こちらの記事で解説しています▽



試験会場の中でボクは製図道具が少ない方だったよ
選んでる時間がもったいない!という方はこちらがおすすめ▽
【Step2】現実的な学習計画を立てる
過去の合格者たちの学習時間や作図枚数を調べました。
製図試験合格までの最低ラインの目標数値です。
仮に、この最低ラインの時間だとしても、逆算して学習ペースを計算すると、
4時間/日(2.5ヶ月で学習時間の300時間を確保する場合)
となります。
大手企業だと仕事をせずに勉強に専念させてくれるところもあります。
あなたの環境に合わせて、まずは学習計画を立ててみてください。
・学習時間:760時間
・作図枚数:50枚
作図枚数が30枚を超えたあたりから、こんな感じで書けるようになりました。



はじめてのトレースは11時間かかって絶望したよ…
【Step3】資格学校or独学?学習方法を決める
結論ですが、資格学校への通学もしくは通信をおすすめします。

私は独学は検討しませんでした。
理由は、再現性が低いと判断したからです。
独学で合格した方の学習方法を聞きましたが、
- 資格学校のテキストを知人から借りる
- SNS上で図面添削依頼
- オンラインオフライン問わず受験生との積極的な交流
のように、自分自身で学習環境を作り上げていました。
独学でも合格は可能です。
ですが、再現性が低く「添削・相談環境を自分で作れる人」に限られます。
そのため、過去に多くの合格者が通ってきた王道を進むことをおすすめします。
製図試験は、勉強の方向性を間違えないことが重要だと考えています。
基本の型を学び、自分に合ったやり方にアレンジしていく。
これが基本的な勉強の進め方になります。

はじめてのトレースは11時間かかって絶望したよ…
また、分からないことを聞ける環境は必須です。
勉強を進めると、細かいことが気になってきます。
採点には関係ないから気にするな!
と何度も先生に言われました。

はじめてのトレースは11時間かかって絶望したよ…
家の近くに通学できる資格学校がない場合は、通信も検討しましょう。
- 家の近くに資格学校が無い
- 通学時間が1時間を超えてしまう
- 子育てしながら受験する
毎年、合格された方とお話をする機会があるのですが、通信で合格された方はたくさんいらっしゃいます!
資格学校選びに迷っている人はこちらの記事を参考にしてください▽

【Step4】エスキス方法と作図手順を確立する
エスキスは製図試験の『肝』です。
考えて手が止まる時間を最小限にするために手順を決めます。
とにかく実践と改善を繰り返し、見落としの少ないエスキス方法を確立させましょう。
▽令和6年本試験のエスキス用紙

はじめは、正しいエスキス方法がわからないと思います。
わたしは長期講座に通っていたにもかかわらず、最終形のエスキスに辿り着いたのは試験2ヶ月前です。
エスキスの進め方が分からない方は、まず基本の流れに沿って試行錯誤を繰り返してみてください。
ⅰ 問題文の読み取り
ⅱ 条件整理
ⅲ 1/1000
ⅳ 1/400(倍コマ)
ⅴ 中間チェック
ⅵ 1/200
ⅶ 最終チェック

倍コマを省略していた時期もあったけど、手戻りが多くて諦めたよ…
まずは王道の手順から始めるのが基本だね!
エスキスの本質をまとめた有料記事も興味があれば参考にしてみてください▽

資格学校の講義が始まる前は、とにかくトレースを書いてください。
作図時間は書けば書くほど短縮できます。
参考にしていた動画についてはこちらの記事でまとめています▽


フリーハンドへの憧れはあったけど、センスがなくて諦めたよ…
【Step5】記述はテキストと課題の解答を丸暗記する
個人的に記述の勉強方法は学科試験と似ています。
製図とは異なり、これが模範解答というものが存在するからです。
そのため、模範解答を暗記することから始めましょう。
実務を経験されている方は少し有利かもしれません。
記述のポイントです。
- 少し大きめの文字を使う
- 箇条書きにする
- 記述欄の過半以上書く
作図と同様に、記述も減点されないことが重要です。
ということは絶対に避けましょう。
採点官が見やすいことを心がけるだけで、減点されづらい解答に近づくはずです。

【Step6】課題を本試験と同じスケジュールで解く
まずは6時間30分という制限時間の中で、完成させることが採点の土俵にのるために必須です。
そのために、やはり多くの課題をこなすことは最低条件だと思います。
私は同じ会社の受験生と問題を共有し、資格学校の課題にプラスして解いていました。
ⅰ 問題文の読み取り 《20分》
ⅱ 条件整理 《20分》
ⅲ 1/1000 《10分》
ⅳ 1/400(倍コマ) 《20分》
ⅴ 中間チェック 《5分》
ⅵ 1/200 《40分》
ⅶ 最終チェック 《5分》
ⅷ 記述 《55分》
ⅸ 休憩 《5分》
ⅹ 作図 《180分》
ⅺ 最終チェック 《30分》
合計 6時間30分
私はどうしても作図時間が2時間30分よりも短縮できませんでした。
代わりにエスキスを2時間以内に完成させています。
結果的に余裕のあるタイムスケジュールに落ち着きました。

フリーハンドへの憧れはあったけど、センスがなくて諦めたよ…
【製図試験】過年度生たちに対抗するための戦略

製図試験の勉強で感じたことがあります。
過年度生には、プランでも作図でも敵わない
常に劣等感を抱きながら、わたしは学習を進めていました。
当然、向き合ってきた時間が違うので仕方のないことです。
でも次第に
「過年度生たちと同じ作業量では合格することが難しい」
と考えるようになりました。
わたしの目的は『合格すること』
合格することができれば、プランなんてどうでもいい。
最終的にシンプルかつ簡潔な図面で勝負する。
という結論に至りました。
結果的に『完全合格図』を目指すことになります。
ミスはあるけど、不合格にすることの出来ない図面
▽本試験の再現図 (令和6年「大学」)

本試験は運要素もあると思っています。
しかし、完璧なプランを目指さなければ初年度でも十分に戦えます。
完璧なプランを求めることでSNS上でもクラス内でも、受験生に賞賛されることでしょう。
でもそのために、貴重な人生の時間をつかって勉強を続けるのか?
『受験生に賞賛されなくても、合格を勝ち取る』
わたしはそれでいいと本心で思っています。
貴重な時間は、豊かな人生を送るためにつかうものです。
目的が違えば選ぶ手段は変わります。
私が初受験にもかかわらず試験会場で1番早く作図を始めることができたのは、
『プランはシンプルで簡潔に』
ということを愚直に実践してきた結果だと思っています。
有料ですが私が実践したエスキス手法をまとめていますので、興味があれば覗いてみてください▽

【製図試験】今年はスルーすることも選択肢の1つ

ここで、今年はスルーする選択肢もあり。
ということを、伝えたいと思います。

学科試験合格した勢いで受けた方がいいよ!

1回パスするのはもったいないって!
と、まわりの人たちはあなたのことを思って言ってくれるかもしれません。
もしかしたら、逃げた!ずるい!みたいな言われ方もする可能性もあります。
(実際にわたしは言われました)
でも、他人の意見は関係ありません。
貴重な挑戦権の使い方は自分の意思で決めて欲しい。
どうしても今年合格したい!という気持ちは誰しも持っているはずです。
それでもあえて、一度冷静に検討してください。
- 2020年から、製図試験は5年以内に任意で3回になったから
- 社会人にとって学習期間が短くハードスケジュールになるから
- 受験1回の重みは想像以上
わたしの仲の良い友人は、3回製図試験に落ちて一級建築士を諦めました。
(当時お子さんも小さく、勉強を続けるのが難しいとの判断でした)
勉強仲間の中にも角番落ちの方が数名います。
その悔しさは計り知れないだろうし、かける言葉も見つかりませんでした。
「受験する」という選択が「受験資格の1回を使うという重い選択」
になると考えています。
実際、私は学科試験合格の年の製図試験を見送りました。

貴重な3回の挑戦権を使うタイミングはあなたに決めてほしい…!
【まとめ】合格のために行動するのみ

この記事の内容を実践することで方向性を大きく間違えることは無いと思っています。
しかし、勉強中はいろいろな情報が飛び交い、迷うことも増えるはずです。
学科試験のように正解が明確に分からないことも多く、惑わされることが多いと思います。
- 何が正しい情報なのか?
- 自分のやり方が合っているのか?
- これで合格に届くのか?
必ず不安に思うタイミングがあります。
わたしが伝えたいことは1つです。
『後悔しない選択をしてほしい』
色々な手法を試してみるのはいいことだと思います。
でも、最終的に情報の取捨選択はあなた自身が決める必要があります。
自分が腹落ちした方法で勉強を進め、本試験に臨んでほしいです。
もし迷ってしまったとき、このブログが少しでも役に立てると嬉しいです。
あなたの挑戦を心から応援しています。



