【一級建築士製図試験】記述対策はAIで十分?現役講師の無料プロンプト公開

コストをかけずに記述対策ってできるの?
私は受験生当時、具体的な記述対策がわからず、ひたすら答案例を暗記していました。
答案例もオーソドックスなものばかりなので、実力がついているか分からず不安な気持ちは消えませんでした。
結論、AIは記述対策に活用できます。
この記事では、課題名を入れるだけで
- 想定問題
- 解答例
- 使うべきキーワード
を出力してくれるAIプロンプトを、コピペで使える形で全文公開します。
さらに、令和6年課題「大学」を使って実際に出力した例と、現役製図講師の立場で「正しい使い方3ルール」を伝えます。
プロンプトは課題名を差し替えるだけで毎年使える設計です。
令和8年(2026年)の設計製図課題は7月下旬に発表予定。
課題発表後、この記事の実演部分を新課題に差し替えて更新する予定なので、改めて記事を読み直してみてください。

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【大前提】記述は「手を抜いていい」わけではない

私は「記述はAIに任せて手を抜く」とは言いたい訳ではありません。
弱点克服のためのツールとして、効果的にAIを活用してほしいのです。
記述は図面の整合性が重要
設計製図の試験は「図面+記述」のセットで採点されます。
重要なのは、記述が単独で採点されるのではなく、図面との整合性まで見られるという点です。
記述で「南側に庇を設けて日射を制御した」と書いたのに、図面の南面に庇がなければ、採点者には「理解せずに暗記した文章を貼り付けただけ」と伝わってしまいます。
記述は、あなたが計画を「理解して描いたか」を証明するパートです。
ここを軽視して合格した受験生を、私は見たことがありません。
「暗記量で勝負」では限界がくる
記述対策の実態はどうかというと、多くの受験生が解答例をひたすら書き写して暗記しています。
私も受験生時代にやりました。
伝えたいことは「暗記作業だけではなく知見も広げよう」ということです。
例えとして、令和6年「大学」の記述1問目に『建築物の教材化』が出題されました。
1問目から面食らってしまい、いつもより記述に時間がかかったことを今でも覚えています。
この問題は暗記だけでは決して書けない内容です。
特に7月の学科試験を終えてから製図に切り替える方は、本試験まで実質2か月半ほどしかありません。
その短い期間で、作図スピード・エスキス・記述の3つを同時に仕上げる必要があります。
だからこそ「どこに時間をかけるかの設計」が合否を分けます。
解答のバリエーションを増やすのに、AIは相性が良いです。
素材づくりはAIで効率化して、浮いたリソースを合否を分けるエスキスに集中投資することをおすすめします

最近はAIを勉強に活用している人が増えた印象だよ
知見を広げるためのおすすめ書籍「建築設計資料」▽
コピペで使える「記述対策プロンプト」全文

プロンプト本体です。
ChatGPT・Claude・Geminiのどれでも、無料版で動くように汎用的に作ってあります。
下の文章をそのままコピーして、AIのチャット欄に貼り付けてください▽
あなたは一級建築士「設計製図の試験」の記述(計画の要点等)対策を専門とする講師です。
受験生が効率的に記述対策を進められるよう、以下の課題について想定問題と解答例を作成してください。
# 今年の課題
「大学」 ←ここを今年の課題名に差し替える
# 作成するもの
以下の頻出カテゴリごとに、本試験で出題されそうな想定問題を1問ずつ作り、それぞれに解答例を付けてください。
1. 建築計画(配置計画・平面計画の工夫)
2. ゾーニング・動線計画
3. 環境負荷低減(省エネルギー・自然エネルギーの利用)
4. 構造計画
5. 設備計画(空調・給排水・電気など)
6. 防災・安全・バリアフリー
# 出力形式(カテゴリごとに以下を繰り返す)
【カテゴリ名】
想定問題:本試験の記述問題らしい問い方で1問
解答例:200字程度。「〜とした。」の文体で、主語→理由→結論の順に書く
キーワード:解答に使うべき専門用語を3〜5個
# 必ず守ること
– この課題(用途)ならではの利用者層・空間の特性を解答に反映すること
– 法規の数値や設備の仕様値は断定せず、「〜程度(要確認)」と付記すること
– 解答例は一般的な計画の考え方として書き、実在の試験問題の文章は再現しないこと

令和6年『大学』で合格したボクが内容を確認するためにテストしてみたよ
使い方は3ステップ
- 上のプロンプトをコピーして、課題名の部分を今年の課題に書き換える(今は例として令和6年の「大学」を入れてあります)
- AIに貼り付けて送信する
- 出力された想定問題を「自分ならどう答えるか」を一度考えてから、解答例と見比べる
3番が重要です。
解答例をいきなり読むのではなく、まず自分で答えを組み立ててみてください。
なお、無料版のAIだと長い出力が途中で切れることがあります。
その場合は「続けてください」と送れば残りが出てきます。
また、AIの回答は同じプロンプトでも毎回少しずつ変わりますが、それで問題ありません。
むしろ複数回出力して表現のバリエーションを集めるのがおすすめです。
【実演】令和6年課題「大学」で実際に出力してみた

「プロンプトだけ渡されても、どんなものが出てくるか分からない」
という方のために、令和6年の課題「大学」で実際に出力した例を載せます。
AIが使えない環境の方も、ここを読むだけで記述対策の素材として使えるはずです。
なお、以下は私がAIに出力させたものをベースに、講師目線で明らかに不自然な部分を整えたものです。
想定問題はあくまで「出そうな問い」であって、実際の本試験問題の引用ではありません。

令和6年『大学』で合格したボクが内容を確認するためにテストしてみたよ
【出力例1】ゾーニング・動線計画
キーワード:共用ゾーン/研究ゾーン/セキュリティ/動線分離/管理動線
【出力例2】環境負荷低減
キーワード:個別制御/自然採光/自然通風/日射遮蔽/太陽光発電
【出力例3】構造計画
キーワード:整形な架構/耐震要素/剛性バランス/ロングスパン/可変性
【出力例4】設備計画
キーワード:空調ゾーニング/個別運転/設備シャフト/配管集約/情報通信設備
【出力例5】防災・バリアフリー・安全
キーワード:二方向避難/階段の分散配置/滞留防止/バリアフリー動線/多機能便所

文章の構成は「主語→理由→結論」にしているよ
講師おすすめの「深掘りプロンプト」

一発出力で終わらせるのはもったいないです。
最初の出力に続けて追加の指示を送ると、素材の質がぐっと上がります。
私がよく使う「追い打ちの指示」を紹介します。
最初の出力の直後に、そのまま送るだけで使えます▽
環境負荷低減の解答例を、別の切り口でもう2パターン書いてください
同じ問いに対する答え方を複数ストックしておくと、本試験当日に「自分の図面と整合する方」を選んで書けます。
出てきたキーワード帳を通勤・通学の隙間時間に眺めるだけでも効果があります。
キーワードが頭に入っているだけで、記述が書きやすくなることを実感するはずです。
製図講師として守ってほしい「使い方3ルール」

プロンプト自体は正直、誰でも作れます。
差がつくのは使い方です。
私が守ってもらいたい3つのルールです。
【ルール1】数値・法規は、必ず自分の教材で裏を取る
繰り返しになりますが、これが最優先ルールです。
AIは文章の型を作るのは得意ですが、法規の数値や設備仕様は平気で間違えます。
しかも困ったことに、間違いほど自信満々に断定してきます。
だから、出力に数値が含まれていたら「その数値はいったん保留」にしてください。
裏取りの手順は簡単で、法令集と資格学校のテキスト(独学の方は市販の記述対策テキスト)で該当箇所を引くだけです。
この「引き直す」作業自体が法規の復習になるので、時間の無駄にはなりません。
上のプロンプトに「数値は断定せず要確認と付記する」という指示を入れてあるのも、このルールを機械側にも守らせるためです。
【ルール2】解答例は丸暗記せず、「自分の言葉」に直す
AIの解答例をそのまま暗記するのは、おすすめしません。
採点者が見ているのは「きれいな文章」ではなく「この受験生は自分の計画を理解しているか」です。
具体的には、解答例を読んだら一度閉じて、自分の計画(自分のエスキス)を思い浮かべながら、白紙に自分の言葉で書き直してみてください。
自分の言葉で再構成できた知識だけが、本試験の緊張状態でも出てきます。
丸暗記した文章は、問題文の切り口が少し変わっただけで使えなくなります。
【ルール3】記述と図面の整合を、最後に必ずチェックする
本試験では、記述だけが独立して読まれるわけではありません。
「直通階段を両端にバランスよく配置した」と書くなら、実際にそう配置されていること。
この整合が取れて初めて、記述は得点になります。
練習の段階から、エスキスと記述をセットで振り返る習慣をつけてください。
私は「記述は図面の説明書」だと考えています。
合格までの全体像のなかで記述がどの位置にあるかは、完全合格図でも整理しているので、あわせて確認してみてください。
記述対策もエスキスも重要

ここまでの方法で、記述対策にかかる時間とお金はかなり圧縮できるはずです。
浮いたリソースはエスキスに回してください。
製図試験の合否は、突き詰めればエスキスで決まります。
どれだけ正確な記述を暗記していても、エスキスがまとまらなければ図面ごと崩壊します。
私は資格学校に通いながら、エスキスだけは自分で手順を体系化し、最終的に2時間以内で終えられるようになりました。
そして、その2時間で終える手順を最初から最後までまとめたものが、有料記事の「2時間エスキス法」です。
記述対策にコストをかけるなら、記述はこの記事のプロンプトで済ませて、その一部をエスキスに回すほうが、合格への投資効率ははるかに高いと思っています。
興味があればこちらの有料記事も参考にしてみてください▽

【まとめ】試験勉強にAIも活用しよう

- 記述は図面との整合性が重要
- AIプロンプトで記述の勉強を効率化できる
- 数値・法規の裏取り、自分の言葉への変換、図面との整合チェックは人間の仕事
- 浮いた時間とお金は、合否を分けるエスキスに集中投資
令和8年(2026年)の設計製図課題は、例年どおりなら7月下旬に発表されます。
発表当日、この記事の実演パートを新課題に差し替えて更新する予定です。
課題名をプロンプトに入れ直すだけで、あなたの記述対策はその日のうちにスタートできます。
コストを抑えて再現性の高い勉強法で合格を掴み取りましょう。
あなたの挑戦を応援しています。

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