【一級建築士学科試験】法規の試験時間が足りない?勉強のコツや時間配分を解説

法規が最後まで解き終わらなかった……
過去問を解いてこう感じたことがありませんか?
私もそうでした。
働きながら学科に挑んでいた頃、いちばん苦しめられたのが法規。
問題文は長く、条文を辿ると迷子になり、関係法令まで出てくる。
落ち着いて読もうとするほど時間が無くなっていく感覚を、今でもよく覚えています。
法規は「暗記科目」です。
全問を真面目に読んでいたら、絶対に時間は足りません。
法令集を引かなくても答えられる問題をどれだけ作れるかが勝負です。
この記事では、私が受験生時代に実践した、「法規の時間切れ対策」をまとめます。

「法規=法令集を引く科目」と思っていた人ほど、この発想転換だけで点数が変わってくるよ
【法規】試験概要

- 試験時間:1時間45分
- 出題数:30問
- 法令集の持ち込み:可(条件付き)
1問あたりに使える時間は、ざっくり約3分強。
四肢択一ということを考慮すると、1つの肢に使える時間は1分もありません。
念のため引いて確認する回数が増えるほど時間を食い潰します。
法令集は「使う場面を選ぶ道具」であって、毎問引くものではありません。
【法規】試験時間が足りない理由

毎年「法規で時間が足りなかった」という声を本当によく聞きます。
理由は3つ。
- 問題文そのものが長い
- 条文を辿る手間がかかる
- 関係法令の幅が広い
時間が足りない人は、頭の回転が遅いわけでも努力不足でもありません。
戦い方を変えないと抜け出せない科目になっています。

「読む量・引く量・探す量」の三重苦
これが法規の時間切れの正体だよ
【法規】時間が足りなくなる原因と対処法

全問題を真面目に読みすぎる
一番多い原因です。
真面目な受験生ほど、全選択肢を最後まで読んで根拠条文を逐一確認しようとします。
私も最初はそうでした。
ここで重要なことは冒頭の「法規は暗記科目」です。
用途地域・防火地域・容積率・建蔽率など、過去問で何度も問われる定番論点は、頭に入れてしまえば法令集を開かずに○×が判断できます。
過去問演習中に「今、引いたか/引かずに答えられたか」を必ずチェック。
引かずに答えられた肢は得点源として確定、引いた肢は「次回は引かずに済むようにする」材料に変えます。

法令集を引かずに答えられる問題を増やす
これが法規攻略の肝だよ
法令集を引きすぎる/引くのが遅い
パラパラめくる時間は本当にバカにできません。
1つの問で2回引いて30秒、30問続けば15分。
見直しが余裕でできる時間です。
対処は2段構え。
- ステップ1:そもそも引かない問題を増やす
(暗記で処理) - ステップ2:引くと決めた問題で最短ルートで条文に到達する
(インデックスを整え、よく開く条文に目印を打つ)
法令集を「自分仕様」に育てる作業ですね。
引くのが遅いと感じる人は、引く回数を減らす方向に振るのが先。
早く引く練習より、回数を減らすほうが時短効果は圧倒的に大きいです。

法令集は1度アンダーラインを引いただけじゃ足りなくて、
育てていくことで頼もしい相棒になってくれるよ
線引き・インデックスが甘い『アンダーライン蓄積法』
法令集には最初に基本的な線引きをしますよね。
私は受験生時代、過去問を解いて間違えた問題に対してこの作業を続けていました。
「過去問で出題された箇所」と「自分が間違えた箇所」に、線引きと同じ色でアンダーラインを足していく
続けると、最初は薄かった線が演習を重ねるたびに少しずつ濃くなります。
何度も出題される条文や、自分がしょっちゅう間違える条文は、線が二重・三重に重なってページの中でくっきり浮かび上がってくるんです。
本番で似た問題が出たとき、開いた瞬間に目へ飛び込んでくるのは濃いアンダーライン。
「ここ何回も出てる」
「ここよく間違える」
が、考えるより先に視覚で入ってくる。
引く時間の短縮にダイレクトに効きます。
ポイントは「線引きと同じ色を使う」こと。
別の色だと統一感が失われてゴチャゴチャしてしまいます。
同じ色で重ねるからこそ、自然に濃淡が出て優先度が見える化されます。
一朝一夕では出来上がりません。
法規の勉強を始めたその日から、スタートしてみてください。

法令集は1度アンダーラインを引いただけじゃ足りなくて、
育てていくことで自分専用の法令集が出来上がるよ
見やすさを向上『グレーマーカー見出し』
アンダーライン蓄積法と組み合わせていたのが、グレーマーカー見出しです。
私が受験生(令和5年)のときに、SNSで発信されているのを見て真似しました。
タイトルを塗ることで、一気に法令集が見やすくなります。
時間は有限なので、全てのタイトルに引く必要はありませんが、何度も引くテーマはグレーマーカーがおすすめです。



ボクが今グレーマーカーを活用するとしたら、何度も間違えてしまう場所に引くよ!
関係条文を辿るのに迷う
法規では「ある条文から別の条文へ飛ばされ、さらに別の条文へ」が頻発。
慣れていないと辿るだけで1問の制限時間を使い切ります。
ここもアンダーライン蓄積法の応用で対応できます。
過去問で「AからBへ飛んだ」というつながりが出てきたら、両方に印を。
私は条文の端にページ数だけ入れていました。
本番で「Aを開いた瞬間、すぐBに飛べる」状態を作る、主要な条文のつながりを自分なりに見える化しておく作業です。

法令集は「地図」
よく通る道に目印を打っておくと、迷子になりづらいよ
全問完璧を目指す
まじめな受験生ほどハマる罠です。
制限時間内に30問完璧は現実的に難しく、難問1問に5分使った結果、後半の易しい問題を落とすのが一番もったいないパターン。
対策は、捨て問の判断。
要は「今は深追いしない」と決める判断のこと。
こういう問題は、マークだけしておいて、いったん飛ばす。
後で時間が余ったら戻る、というルールにすると、難問に時間を吸い取られにくくなります。
全問正解する必要はありません。合格点に届くことが目的です。

深追いしない勇気を持つことも必要だよ
過去問でペース感覚を作れていない
どれだけ対策を整えても、本番のペース感覚は、過去問を通しで解いてみないと体に入りません。
個別演習だけでは本番のリズム感は身につかないので、過去問は通しで、時間を測って解く回数を必ず作ってください。
直前期は週に1〜2回、本番と同じ時間帯で通しで解くのがおすすめ。
「何問目で何分使ったか」を記録すると、戦略を立てやすくなります。

テクニックの話じゃなくて、やっぱりたくさん問題を解いてきた人は強い!
【法規】時間配分と解く順番

本番での時間配分と、解く順番の考え方を整理します。
時間配分は人によって最適解が違うため、以下はあくまで一般的な目安として参考にしてみてください。
1問あたりの時間の目安
1時間45分=105分。
30問で割ると、1問あたり3分30秒。
マークや見直し時間を考慮すると、1問あたり、実質3分前後が目安です。
ただし、「全問3分」と均等に使ってはいけません。
暗記で即答できる問題は30秒〜1分、法令集を引く問題は2〜3分、関係条文を辿る難問は5分かけてもいい。
即答できる問題で時間を貯金して、難問に投資する。
これが基本です。
マーク・見直し時間の確保
「最後の1問を解き終わってマーク」は絶対NG。
マーク作業は意外と時間がかかり、ズレが起きるリスクもあります。
法規以外はまとめてマーキングで問題ありませんが、法規は
- 10問ごと
- 30分経過したら
など、マーキングを細切れにすることが重要です。
また、見直し時間確保のために新規の難問は追わないという選択も試験では必要になってきます。
解く順番の考え方
どれが正解、というものはありません。自分が一番落ち着いて点数を伸ばせる順番を、過去問の通し演習で見つけてください。
何より大事なこと
時間配分は過去問を通しで解いて、自分のペース感覚を体に入れることがすべて。
本やネットの数字を鵜呑みにするより、自分が解いてみた実感のほうが本番では100倍頼りになります。
【まとめ】法規は法令集をいかに使わないかが勝負

- 法令集を引かなくても答えられる問題を、どれだけ作れるかが勝負
- アンダーライン蓄積法で、過去出題・自分のミスを線引きと同じ色で重ねていく。続けるほど、自分専用の得点しやすい法令集が育つ
- 捨て問の判断とマーク時間の確保を忘れずに
- 過去問の通し演習で、自分のペース感覚を体に入れる
- 法規は暗記科目。全問を真面目に読んでいたら絶対に時間は足りない。
法規は最初は本当にしんどい科目です。
でも、問題を解き続けていくうちに「あ、今日は時間が余った」という日が来ます。
そこから先は点数が安定します。
そうなると合格がグッと近づいてきます。
社会人受験生のみなさんは限られた時間で戦っています。
だからこそ、点が取れる範囲を、コツコツ広げていく戦い方が効いてきます。
合格に向けて、一緒にやっていきましょう。
あなたの挑戦を応援しています。

法令集はコツコツ育てて武器にする相棒だよ
一緒に育てていこう!



