【社会人向け】一級建築士 学科試験の最短合格ロードマップ


学科試験のおすすめの勉強法が知りたい!

独学と資格学校どちらが合格への近道なの?

勉強を始めたものの、進め方が合っているのか不安…
こんな疑問にお答えします
わたしは1度この試験に挫折しています
10年越しのリベンジを決意し、令和5年に学科試験合格することができました
挫折と成功を経験したことで、合格するために必要なことが理解できたのです
才能もセンスもないわたしだからこそ、再現性の高い戦い方をお伝えすることができます
この記事を読んでいただき、建築界で最高峰の資格合格を掴み取ってください!
- 目安となる学習時間(800時間)と科目別の時間配分
- おすすめの勉強順
- 過去問の解き方(一問一答形式で解く理由)
- 勉強を継続するための仕組み(仕事と両立するコツ)
- 独学と資格学校のどちらを選ぶべきか

令和5年学科試験合格(製図試験スルー)、令和6年製図試験合格し、一級建築士になることができました!
製図試験の最短合格ロードマップはこちらの記事です

学科試験合格のためにやること

最短合格のためにやることは、この5ステップです
ステップ① 何のために一級建築士を取得するか言語化する
ステップ② 学習時間配分を決める
ステップ③ 勉強の順番と学習方法を理解する
ステップ④ 過去問を解く 最低でも一問一答形式で直近10年分を3周
ステップ⑤ 勉強を継続するための仕組み化

これだけで受かったら苦労しないよ…

わたしがやったことは本当にこれだけです!
この手順でやれば遠回りを減らすことができます!
それでは1つずつ解説します
ステップ① あなたは何のために資格を取りますか?
まずはじめに、勉強を始める目的を確認します
そんなこと勉強に必要なの?
と考えたと思いますが、とても大事なポイントです
試験勉強を始めると、心が折れるタイミングがやってきます
多分ではなく、必ずやってきます
- 試験勉強を始めてすぐに、試験範囲の広さに絶望する
- 勉強しても点数が上がらず数ヶ月間結果が出ない
- 覚えても覚えても、覚えたことを忘れていく無限ループ
- 周りの人たちと比較して、自分だけ出来ない錯覚に陥って凹む
わたしも心が折れそうになったことが10回、20回では足りなかったと記憶しています
目的や意思がはっきりしているほど、途中で挫折する回数を確実に減らすことができます
理想は、資格を取得する目的を言語化しておくことです
わたしが再挑戦しようと決意した時の目的は、「後悔しない人生を送るため」でした
ちなみに、挫折した頃の資格取得の目的は、「会社に資格を取れと言われたから」です

子ども達に自慢したい!
という浅はかなモチベーションがあったことはここだけの話に留めます
計画がうまくいかないのは「狙い」がないからだ
どの港へ向かうか分からない者には、追い風など存在しない
哲学者 ルキウス・アンナエウス・セネカ
ステップ② 学習時間配分を決める
この試験は出題範囲が果てしなく広い試験
科目ごとに出題数も異なるように、5科目同じような時間配分では不十分です
一般的に、合格者の学習時間に幅がありますが、私は約850時間で合格しました
社会人が合格を狙うなら、まずは800時間を1つの目安に逆算するのがおすすめです
800時間を目安にした場合、学習期間1年で月約65〜70時間ペースとなります
社会人の方なら、月70時間確保することも難しいと感じるはずです

月70時間が難しい場合は、学習期間を1年→1年半に伸ばすのもアリです!
その分「忘却」が増えるので、勉強を継続する仕組みだけは死守しましょう!
参考までに各科目ごとの目安となる学習時間配分です
苦手科目はより時間がかかるかもしれませんが、初めの計画段階はこの時間に沿って学習を進めましょう
・計画:120時間
・環境設備:150時間
・法規:230時間
・構造:200時間
・施工:150時間
🔳合計850時間

学習時間だけ増えても、重要なのは理解度だよ…
挫折した時は、わたしも学習時間よりも理解度が重要だと考えていました
学習計画をおろそかにした結果、法規の学習時間が不足し、足切りとなりました
この試験はバランス良く得点することが必要で、捨てる分野があってはなりません
だからこそ、学習計画をもとにバランスよく得点を積み上げる必要性が出てきます
目標時間が定めることで、学習計画の方向性を定めましょう

学習時間や進捗を記録することで、勉強の進み具合が可視化されるのでオススメです!
大事なのは、予定に優先順位をつけることではない
優先順位を“予定に入れる”ことだ
作家 スティーブン・R・コヴィー
ステップ③ 勉強の順番と学習方法を理解する
学習時間が定まったら、次は勉強の順番です
学習スケジュールは人それぞれ環境によって異なりますが、基本的な戦略は下記の通りです
- 苦手分野の克服
- 法規と構造を得点源にする
わたしは苦手分野を残したくなかったので、「苦手分野克服→法規・構造最優先」
の順番でスケジュールを組むことにしました
また、子どもも小さく休日に学習時間を十分に確保できなかったので、学習期間を長く設定しました
🔳2022年7月〜 一問一答形式
・2022年7月 苦手分野の環境設備
・2022年9月 苦手分野の構造力学
・2022年10月 構造、施工
・2022年12月31日までに法令集の線引き完了
・2023年1月 ひたすら法規 時々計画
🔳2023年3月〜 四肢択一形式に変更
・2023年3月〜 進捗が悪い、理解度が低い分野をバランス良く学習
・2023年5月〜7月まで 月1回模試

分野特化で勉強している期間も、各分野の復習をして学習したことを極力忘れないようにしました
ポイントは一問一答形式で学習することです
四肢択一ではなく、一問一答形式で問題を解くことを強くオススメします
後述しますが、合格のために過去問を周回することが必須です
四肢択一で過去問を周回すると、答えの番号を覚えている問題が増えてきてしまいます
わたしも10年前の勉強方法で実際に記憶していた過去問が何問もありました
1つ1つの問題文の判断を疎かにすると、問題文の言い回しを変えた問題に対応することができません
本試験では2択まで絞れるけど、どちらか回答に迷う問題がたくさん出ます
わたしの学科試験の問題用紙です。(令和5年学科本試験時の問題用紙)

NO.15の問題で迷っています
問題用紙を見返すと、本当に2択で迷ってる問題が多いことに気づきました
問いに対して全てに○か×かを判断することで正答率も上がってきます
なので、一問一問に全力で回答していました
余談ですが、NO.14の「45×80」の計算を間違えています…
人間必ずミスをするということを声を大にしてお伝えしたいです!
次に、苦手分野についてです
苦手分野は本質を理解するために、わたしはよくYoutubeを見ていました
わたしも実際に数十回、いや数百回見たオススメの一級建築士学科試験の動画です↓
はまちゃんさんは、苦手分野の深掘り
法規だけで各分野の動画を100回以上繰り返し見ていました
特に、構造力学、環境設備、法規でお世話になりました
みつきさんは、過去問の基礎となる内容を出題されているので、通勤中や隙間時間にひたすら視聴しました
勉強を始めたばかりの頃は特にオススメです
そしてなんと言っても、問題を解いたら翌日に復習することを徹底してください
忘却曲線によると、翌日には学習した内容のうち7割のことは忘れています
短時間でも前日の学習内容を振り返ることは必須です
法規は、法令集を自分なりにアレンジしていくことをおすすめします
法令集のおすすめのアレンジの記事はこちらです

クシャクシャになっていく法令集が自分の積み重ねだと思えました!
敵を知り己を知れば、百戦して殆(あや)うからず
思想家 孫子
ステップ④ 過去問を解く
これは合格者100人に聞いたら100人同じように答えます
この試験は受験生たちの正答率が高い問題を取りこぼさないかが非常に重要です
受験生はみなさん過去問を中心とした勉強方法です
資格学校の問題も、過去問をベースに作られています
そのため、直近の過去問を最低でも10年分、余力があれば20年分解くことをオススメします
1周目:出題パターンを知る(理解が浅くてOK)
2周目:弱点を潰す
3周目:本番化、記憶の定着

毎年新しい問題も出てるけど、過去問だけで対応できるの?
確かに、初めて見る問題は毎年出題されます
しかし、新問は受験者全員が正答率が悪いため、過去に出題された問題を取りこぼさないことが試験の鍵となります
例えば、計画の建物事例は新問が出されることが多いですが
新問が正答肢になる確率は低い!
初見の問題で今ある知識で解けないものはライバルたちも解けるはずが無い!
とポジティブに割り切って回答していました

ライバルたちが6割を超える正答率の問題は確実に得点にできるようにしましょう!
余談ですが、試験元は問題を作るのが本当に嫌なほど上手だと思っています(褒めてます)
無理の無い本試験の目標点を定めました
不足している点数の分野をバランス良く強化していきましょう
🔳2023年度 学科試験🔳
・計画:14点
・環境設備:13点
・法規:24点
・構造:26点
・施工:21点
⚫︎合計98点(合格点+10点)
過去を学ばない者は、過ちを繰り返す
哲学者 ジョージ・サンタヤーナ
ステップ⑤ 勉強を継続するための仕組み化
このステップにおける、「勉強を継続する」ということが一番のポイントです
試験日までコツコツと勉強を継続し、試験日当日まで、とにかく走り抜けれる人が勝つ試験なのです!

それが出来れば苦労しないよ…
気持ちはとても良くわかります
わたしもそうでした
社会人として、仕事をしながら勉強を継続することは至難の業です
それでも試験に合格するためには、この壁をなんとか越えていかなければなりません
勉強を進めるとこんな受験生と出会います

昨日はやる気が出なくて勉強してないけど、今日は調子がいいから8時間!

連休は気分転換で旅行にいってきます!
これは一部の天才が取るべき行動だと、個人的に感じていました
わたしは自分を凡人だと思っていますし、限られた時間を試験に使わなければ差が開いてしまいます
そこでわたしは勉強を継続するための仕組みを作ることにしました
この中で真似できそうなものがあれば、ぜひ取り入れてみてください
ⅰ 何かを始めるためには、何かを捨てる必要がある
ⅱ 残業時間を減らす努力をする
ⅲ 習慣の力を最大限利用する
ⅳ 宣言効果を活用する
何かを始めるために、何かを捨てる
一日は24時間、誰にでも時間は平等です
学習を始めるからといって、I日の長さは変わりません
今の生活において、学習時間を作りだすためには何かを捨てる必要があるということです
気合いで、睡眠時間を削る!
という受験生もいると思いますが、持続性が無いのでオススメしません
繰り返しになってしまいますが、この試験は最後まで走り抜くことが必要です
- 当時流行っていた携帯ゲーム
- 大好きな漫画
- テレビも見ること
空いた時間は資格勉強に捧げました
アクションを起こせた理由は、ステップ①で決めた「後悔しない人生を送るため」です
迷って何かを天秤にかけた時に、ぜひ後悔しない選択をしてください
残業時間を減らす
仕事を頑張りましょう
何を矛盾したことを言ってるんだ!
と思われるでしょうが、勉強の優先度を上げるため業務効率化や省力化がとても重要です
普段の生活に1日2時間程の学習時間を確保するために、残業をしないことは1つの有効な手段です
○ 仕事を早く終わらせる努力をして、勉強する時間を確保する
× ほどほどに仕事をして早めに切り上げて勉強する
職場のみなさんに応援されるよう、仕事と勉強の両立が理想です
わたしも職場の方々の協力なしでは、合格することはできなかったと断言できます
参考になる考え方で、エッセンシャル思考とパレートの法則があります
ぜひ日常の業務に取り入れてみてください
▽エッシェンシャル思考
本当に重要な少数に集中し、他は捨てて成果を最大化する
▽パレートの法則
成果の8割は全体の2割が生む、重要な少数へ資源を集中する
習慣化
朝、起きたら顔を洗う
寝る前に歯を磨く
通勤時間や隙間時間は試験勉強をする
これは勉強を開始して1ヶ月後にわたしの習慣となりました
習慣化するまで約3週間と言われますが、習慣ができるまで根性で勉強を続けましょう
あとは習慣の力を最大限利用します
わたしも通勤中の電車で学習を続けました
試験前1ヶ月は電車の中で、過去問も解きました
幸運なことに終業時間的に帰宅時は必ず座れました
通勤時間片道30分でしたが、そこで施工は過去問1年分ちょうど解ける時間でした
SNS活用
SNSの目的は2つあり、1つは情報収集です
受験生たちが同じようにSNSで情報収集をしています
わたし自身も、ひたすら資格に有益な情報をかき集めました
もう1つの目的は宣言効果です
宣言することで
「達成できなかったらどうしよう…」
という状況を回避しようとして、達成率が高くなります
予想以上に効果は絶大でした
(行動経済学のネガティブ・アフェクトという効果を利用しているようです)
SNSだろうと心理学だろうと、利用できるものはすべて利用して合格の可能性をあげましょう!
余談ですが、SNSで繋がった同士たちとは強い絆が結ばれると勝手に思っています
当時交流していた良き戦友たちとは今でも飲みにいきます
まず習慣をつくり、次に習慣が私たちをつくる
桂冠詩人 ジョン・ドライデン
独学 VS 資格学校 判断基準について

わたしが挫折した時は資格学校に通っていましたが、合格した時は独学でした
学科試験は、独学をオススメします!
とはいえ、資格学校があっている方がいるのも理解しています
わたしも初めて一級建築士に挑戦した時は、入社してすぐに某資格学校に申し込みました
しかし、勢いだけで学校を選ぶと、わたしのように途中で苦しくなることがあります
判断に困っている方は、下のフローチャートで相性を確認してみてください
このような性格の方は資格学校へ通学することが満足度が高く、コスパの良い選択になると思います
学科試験の資格学校選びについては、こちらの記事を参考にしてください
すでに資格学校で勉強中の方も、マインド面で参考になる内容になっています
独学と資格学校、どちらが自分に合っているかフローチャートを作成しました

どちらが正解というより、「あなたが最後まで走り切れる形」が正解です
迷っている方の参考になれば嬉しいです

この記事を見つけ、いま読んでいるあなたは情報収集能力が高いです!
学科試験が終わったら製図試験の準備

自己採点後、合格基準点を超えていたら、ひとまず自分自身を労ってあげてください
わたしは自己採点した日は興奮で一睡もできず、そのまま出社しました
それくらい緊張から解放されます
でも、ライバルたちはすぐに動き始めます
わたしは長期戦で挑む予定でしたが、道具はすぐに揃えました
すぐに製図道具など、購入してしまいましょう
はじめは必要最低限のグッズだけを揃えれば大丈夫です
製図試験の合格ロードマップはこちらです


製図試験も最短合格を目指しましょう!
さいごに
わたしは建築の仕事を始めた時から一級建築士になりたかったです
挫折した時は社会人の業務量に圧倒され、一級建築士への想いも薄れていってしまいました
でも、後悔のない人生を送る上で、一級建築士を諦めることはできませんでした
家族の時間を少し犠牲にしましたが、リベンジして良かったと思っています
この難関資格に挑戦した時点で素晴らしい判断であることは間違いありません
一級建築士試験は人生を狂わすほどの力があります
だからこそ、この記事を最後まで読んでくれたあなたには最短で合格してほしい
そんな想いを込めて書きました
勝者は決して諦めない
勉強で迷ったり停滞してしまったら、このブログで息抜きしてほしいです
あなたの挑戦を応援しております

